健康に育てられた子供

医学の専門家

家に帰ってからわかりにくい点があった場合は、電話やFAXで問い合わせることも次回の診察の時にでも遠慮なくお尋ねください。
心配なら早めに来院していただくこともできます。
また病気について理解するためには、疾病別に詳しく取り上げた書籍の記事を見たり、でき、インターネットで情もちろん、わかりに報を検索してみてください。各患者団体の資料を取り寄せてみるなどの方法も有効です。
くいところは医師や看護師に尋ねてください。
治療法についても、これらの情報を参考に、医師と納得がいくまで相談し、自分で治療法を選ぶことが大事です。
日本では、あまりに病院がこみ合いすぎているために、残念ながらインフォームド·コンセントが十分にとれていないケースもあるようです。ぜひ患者さんが主体となって、よく調べ、よく考え、医師から十分な説明を受けましょう。治療に複数の選択肢があって悩むようならば、セカンドオピニオンを求めるなどの方法もあります。

女性外来は女性のための保健室

女性外来を始めるまで私が銀座に女性のためのクリニックを開いて四年になります。
「女性のために役に立つ仕事をしたい」と思い始めてから三〇年、たと、つくづく嬉しく感じるこの頃です。
やっと本当にやりたかった仕事を始められ私が医学部を卒業した当時は、女性の心身を総合的に診る医療というものが、まだ日本では行われていませんでした。そのため、女性のために直接役に立つ仕事ができる職場として産婦人科を選びました。産婦人科医療の現場はまさに百戦錬磨の修業の場で、あっという間に一五年が過ぎました。
再び「女性のための総合医療を実現したい」と思ったのは、一九九七年に「性と健康を考える女性専門家の会」の発足に携わったことがきっかけです。この会での活動を通じて多くの女性たちと知り合いました。

治療できます。認知症がパーキンソン病とはっきり異なる点そして、女性の体をトータルに診ていく医療を実現させるためには、医師である私のほうから、一般の女性に対して働きかけていく必要を強く感じるようになったのです。
低用量ピルが認可された一九九九年には、正しいピルの知識や情報を提供したいと、四人の産婦人科医が中心となってオーキッドクラブを始めました。そして、インターネットのサイトで婦人科疾患に関する悩みや質問を受け付けるようにしました。現在、このHPは月に五〇万件ものアクセスがあり、オンライン外来として七年間も活用されています。ここで取り上げられるさまざまな症状についてバーチャル受診して、その後はじめて婦人科の門を叩けるようになる女性も多いようです。
また、実際の診療の場所も作るように努力してきました。「どんなことでも気軽に相談に来てください」と呼びかけ、今までどの科にかかればいいのかわからなかった女性のための受診窓口を作るようにしたのです。

そこで患者さんの悩みを聞く総合カウンセリングを行い、チーム医療へとつないでいくシステムを作り出すことができました。
二00一年に開設した「女性のための生涯医療センターViVi」では、開設当初から予約の電話が鳴りやまず、あっという間に予約でいっぱいになりました。予想以上の反響の大きさに、多くの女性がさまざまな症状を抱えて悩んでいることに改めて気づかされました。そして、女性が気軽に受診できる医療機関の必要性を痛感したのです。

 

薬を守っています

二00二年には、専門の違う十数人の女性医師やカウンセラーが協力して、女性のこころと体をトータルに診療していく体制を整えました。東京都大田区池上の7ギア·ウィメンズクリニックです。そしてその後銀座に、女性たちのための総合的な健康相談窓口として、「ウィミンズ·ウェルネス銀座クリニック」を開いたのです。現在、このクリニックには、月に三000名以上の女性たちが、健康相談や女性検診に訪れます。婦人科のみならず、内科、心療内科、乳腺外科、泌尿器科など二五名以上の女性医師たちと、カウンセラー、アロマセラピストや鍼灸師、放射線技師などが協力し合って、トータルな女性医療の実現のために力を合わせているのです。しんきゅう女性医療のガイドラインを作りたい私も微力ながら女性外来の開設に尽力してきましたし、多くの医師たちの賛同も得て、最近では全国に女性外来が開設されるようになってきました。しかし、私のこころのなかには一つの危惧がありました。
というのは、日本ではまだ患者の視点に立った女性のための総合医療の理念も、女性外来診療のガイドラインも整備されていないからです。女性外来には、実にさまざまな症状や病気を抱えた人たちが訪れます。自分の専門の科目だけではなく、他の科の協力が必要なケースも多くあります。幸い、私のこれまで関わった施設では、数人の女性医師やカウンセラー、看護師、薬剤師などが常に協力し合って、トータルに女性を診ていくシステムを作り上げてきました。
しかし、日本にある女性外来のすべてがこのように恵まれた状態ではないのです。「女性外来だから、女性の医師にまかせておけばいい」と誤解され、看板だけは掲げたものの、他の科との連携や他施設とのネットワークもないまま、女性医師がたった一人で孤軍奮闘しているところも多いのです。
女性外来に携わる女性医師たちと会うたびに、「自分たちの持っている情報や経験を、他で女性診療にあたっている人たちと共有して検討し、女性のための医療の理念やガイドラインを確立させなければ」と強く感じるようになりました。そして、これは私一人だけではなく、各地で女性外来に携わる女性医師たちの多くが同じように感じ、連携を希望しているということがわかってきました。
そこで、私は「同じような立場にいる医師たちで手を結んで、一緒にできることはないかしら?」と数人の女性医師たちと手紙やメールでやりとりをしつつ、忙しい診療の合間を縫って会って話し合いました。薬として開発されたのがアリセプトです。そして、科を超え、職域を超え、性別を超えて連携し合うことによって、よりよい女性のための総合医療の実現を目指そうと女性医療ネットワークを二00三年七月に立ち上げたのです。
設立にあたっては、発起人の皆で話し合って次のような五つの視点を持って活動していこうと決めました。
・臨床医としての視点
・医療消費者としての視点
・ジェンダーに配慮した視点
・科学者としての視点
・友人としての視点
これはネットワーク設立にあたって皆で話し合うなかで、忘れないで持ち続けたいと誓ったことをまとめたものです。
理想とする医療についての考えを出し合った結果患者である女性自身が主人公になれる医療やケアシステムを、います。これからもみんなで作って行きたいと考えて女性外来に関する本(『女性外来が変える日本の医療』築地書館)を書いた二0011年秋の段階では、このようなネットワーク設立までにあと三年はかかるだろうと思っていました。それがわずか1年のうちに実現することとなり、全国の医師やそれを支援する女性たちの熱意とパワーに驚いているところです。現在では、四カ月毎に実際の現場での症例を中心とした勉強会を行い、女性の健康問題に関する課題や診療方法について検討を重ねています。そして、二00六年二月には、女性の体をトータルに診ていく女性医療のガイドライン(『女性外来診療指針ハンドブック』)を作り、全国1100名以上の会員に配布しました。
全国どこにいても同じように、安心して女性外来にかかれるような環境を整えるのが大きな目標の一つです。私たちは、女性外来を一時の流行に終わらせることなく、医療制度として確立していきたいと願っています。
本当に女性たちの健康と幸福に貢献できるようななぜなら、それは単に女性のためのみならず、幼児から高齢者まで、していくための第一歩となると信じているからです。
一人ひとりに真に豊かな医療を実現か体の声に耳をすませてみよう私が目指す女性外来は、女性たちの保健室。今までは「病院に行くのは、体が辛くてどうしようもなくなった時だけ」と考えている人が多かったのではないでしょうか。しかしこれからは、保健室のような感覚で、ちょっと調子が悪い時や不安な時に、気軽にドアをノックしてもらえたら……と思っています。

    1. 治療を続けなくてはなりません。
    1. 免疫システムの反応を助ける赤血球をつくるのを助けるなど
    1. 薬を中心

健康という

たとえば、月経痛がひどいとか「やる気が起きず、に来ていただけたらと思っているのです。
毎日が憂うつ」
といった場合でも、遠慮せずに相談月経痛は、低用量ピルや漢方薬を上手に利用することによって痛みが半減し、心身の負担を少なくすることができます。また、さまざまなストレスから起こる不調は、心理カウンセリングを受けたり、症状を和らげる薬を服用したりすることによって、楽になることも多いのです。更年期のために起こるさまざまな症状についても、女性外来では総合的に考えていくことが可能です。いろいろな専門家や医療施設とネットワークを作っていますので、どの科に行こうかと迷っている場合など、安心して受診していただけると思います。

今までは、月経の痛みや更年期の不調は、女性ならば仕方がないもの、我慢すべきものと考えられていました。しかし、もうそのような古い価値観から解放され、自分のこころと体が求めていることに、もっと耳をす。ませてみませんか。自分の心身の発するSOSのサインに気づき、自分をいたわり、癒し、元気にしてあげてはいかがでしょう私のクリニックは銀座にあるため、二0s四0代の働く女性が多いのですが、受診される年齢は一0S八。
代と実にさまざまです。なかには親子三代で検診を受けたあと、銀座で買い物をしたり、映画や食事を楽しんだりする方もいらっしゃいます。ご自分の誕生日に検診を受けるために上京したという方からは、「検診を受けたあと、今日は一流ホテルに泊まって、ゆっくりとおいしい食事をいただく予定です」という話を聞き、何だか私まで嬉しくなったこともありました。
こういうちょっとした喜びや幸せを感じる機会を自分から積極的に作ることは大切です。同じ病気を抱えている場合でも、医師に言われるままに治療を受けているだけの人と、積極的に自分から必要な情報を集めて主体的に治療をしようという人とでは、結果に大きな違いが出てくるように思うのです。
薬局で普通に購入できるものがある。

薬や睡眠導入剤を常用する人がいます

何でも相談できる、豊富な知識と経験を持った医師と二人三脚で病気と付き合っていければ、あっても病気の進行を遅らせるほどの力となるのではないでしょうか。
たとえガンで私たち医師は、いつも最新の情報を集め、最良の医療ができるように勉強を続けています。ですから病気になってしまった場合は、そういう医師たちの力を上手に利用して、一日でも早く元気になっていただきたいと思います。またこれからは、病気を治療するだけでなく、日頃から体の声に耳をすませ、上手に心身をケアしていく時代になると思います。自分のこころや体とうまくコミュニケーションしながら、心身ともに健康で生き生きと暮らす、そういう生き方を自分で選び取ることができる時代になっているのです。がんばれることとがんばれないこと二一世紀を迎え、女性をとりまく環境は刻々と変化しています。
平均結婚年齢が上がり、結婚しない女性も増えています。
子どもを産んでも産まなくても、生涯を通じて仕事をしていくというライフスタイルを選ぶ女性が、今後ますます増えていくことは間違いないでしょう。また、平均寿命が延び、閉経後も三〇年以上ある長い人生を生きることになって、これからさまざまな問題も生まれてくるでしょう。
日本経済もようやく回復のきざしを見せていますが、女性の雇用はパートや派遣に集約され、不安定です。たとえ正社員であってもサービス残業の常態化など非常にハードな環境で仕事をしている女性も少なくありません。


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